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Latest Update 2005/2/27

鉄道模型撮影法
キレイに撮るためのポイント
(撮影実践編)

  基本の写真 (1/3 F11 マクロ:ON ホワイトバランス:電球)
各説明の比較対照となるので同じ写真をもう一度掲載します。それぞれの説明と見比べながらお楽しみください

 とにかく手ブレ防ぐ

まずは、三脚を必ず使いましょう、最悪でもカメラを置いて撮影します。
 これは後で述べますが基本的にはシャッタースピードがかなり遅くなるためです。

また、シャッターを押すのも手では行なわずリモコン(レリーズ)を使います。リモコンが無いカメラならば、タイマーを用います。

 このようにして、シャッターを開けているときにはカメラに絶対触れないようにします。

←ダメな例
手持ちで撮りました。見ての通りブレブレですね
 


 
レンズは伸び側(ズーム端)をなるべく使う

アングルやカメラの性能によっても変わってくるのですが、なるべくズーム端寄りで撮影するようにします。

そうする事で画面のゆがみが無くなり、奥まで見やすい写真が撮れるようになります
 

←ダメな例
レンズの性能によるところでもありますが、四隅に近づくにつれて大きく歪んでいます。
 また、被写界深度の浅さと相まって奥側は全く見れたものではありません。

 


←一応良い例
ズーム端で撮っています。上の写真に比べて奥までくっきり見えるようになり、歪みも見受けられません。





※ただし、わざと広角側で撮影する手法もありますので、一概に広角側が悪いと言う訳ではありません。


 
絞りをいっぱいまで絞る


 基本的にはこれが一番キモとなる部分と言えるでしょう。
 
 大抵のデジカメには撮影モードが色々あると思います。模型を撮影するときはマニュアルモードにして、カメラが絞れるいっぱいまで、絞りを絞るようにします。
 その後、明るさがアンダーやオーバーにならないようにシャッタースピードを調整します。

 絞りを絞った事で被写界深度が深くなり手前から奥まで全体にピントが合うようになり、長い編成写真などを撮影するときにとても効いてきます。
 
 
前述した「手ブレを防ぐ」や「ライティングを行なう」はこの絞りを絞るためでもあります。
  ↑ダメな例 (1/100 F2.8 通常撮影モード マクロ:ON)
マニュアルではなく、カメラ任せで撮りました。 オートで撮影するとだいたいどんなカメラもシャッタースピードを早くしようとするため、絞りが開放値により近くなり被写界深度が浅くなります。結果として奥側になる写真右側の部分がボケてしまっています。
 コンパクトデジカメには、マニュアルで絞りとシャッタースピードを設定できない機種がありますが、鉄道模型撮影ではマニュアル撮影が出来ないと結構致命的だったりします


※被写界深度とは・・・簡単に説明をすると、ピントが合っている範囲の事です。絞りを絞るほど被写界深度が深く(ピントの合う範囲が広く)なります

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